腰椎すべり症の原因と症状

腰の痛みを改善する運動を行う前に、まずはご自身の腰痛の原因と向き合う必要があります。今回は、腰椎すべり症の原因と症状について説明します。椎間板ヘルニアの記事で背骨の構造については簡単に説明しましたので詳しい説明を省きます。

腰椎すべり症とは、腰椎にある椎骨が前後に大きくズレてしまった状態です。椎間板変性や脊柱管狭窄症の原因にもなります。脊柱管の中にある神経を圧迫するので、腰痛はもちろんの事、足がしびれて歩行が困難になる間欠跛行という症状なども引き起こします。

では、どのような人に腰椎すべり症が起こりやすいかと言うと、これが結構頻繁に起こりやすいものなのです。例えば、長時間に渡るデスクワーク。長時間のデスクワークは、腰椎の一部分に継続的に負担を掛けてしまうことから、腰椎が長い時間を掛けて少しずつ滑っていきます。20代の頃はそれでも筋肉のお陰である程度滑りを抑える事ができますが、30代にもなると少しずつ筋力が衰えてきますので、30代のOLさんなどは特に注意が必要です。

また、ランニング中に腰椎すべり症になってしまう方も多いようです。ランニングやジョギングなどは体脂肪を燃焼させる有酸素運動として効果的ですが、上下運動によって腰椎に負担が掛かります。現に、30代以上の方がジョギングやランニング中に腰椎すべり症になってしまうケースが多いです。

腰椎すべり症と疑われる症状が出たら、原因になった動作や痛みの症状などをしっかりと伝えましょう。また、腰椎すべり症は暫く安静にしていると痛みが治まる事が多いですが、痛みが治まったとしても激しい運動は厳禁です。また腰痛が再発してしまう危険があるので注意してください。